2008年3月13日

トリンプのワークスタイルにこれからの会社経営を見る

「早朝会議」、「ノー残業デー」、「がんばるタイム」など、トリンプにさまざまな新しい仕組みを構築した吉越浩一郎氏の著書。

吉越氏が、いかにして特徴的な仕組みを会社に導入してきたかが書かれている部分が興味深かった。有名な「ノー残業デー」は、営業以外の職種は全営業日で実現するまでに、なんと20年近くかかったという。びっくり。
実施当初は、定時になったら社長自らフロアの電気を消してまわるという愚直さ。リーダーが先頭で変革のために行動し、とことんやり続ける、伝え続けることの大切さが伝わってくる。

確かに、残業予定でする仕事と、「何時までに終える」を元にする仕事では、必要とされる効率化への努力の仕方が違うし、時間までに終えた時の達成感が違うもの。

あと、きちっと終えて、ちゃんと帰った時って、家庭での会話の量も、質も変わる気がする。そういった変化って、決して小さいもので終わらずに、時を経るにつれ、地域の変化、国の変化となっていくものなんだと思うから、この本のメッセージは、バブルを通過して疲弊し、仕組みの再構築を目論む日本にとって、とても大事なものではないかと思うのです。

きっと、僕らはもっと効率的で、社会還元的な新しいワークスタイルを実践する時期にいるんすよ。

残業なしになって、夜の電力量減らすのは地球温暖化抑止にもなるし。多分。

何よりも、業務の効率化=高収益化 だもんね。


「残業ゼロ」の仕事力
吉越 浩一郎
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4 残業ゼロを目指して仕事もプライベートも充実させたい。
2 共感しても実効性はないのでは?
5 価値ある人生を送りたい全ての人に


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